囚われのパルマの記録

携帯ゲーム「囚われのパルマ」の感想を記録しています。

⑤パルマ/ハルト編 第四章「ハルトくんがなんかお母さんに見えてきた」

前章からものすごく素直になったハルトくん。人間らしくなって良かったねとほっこりする暇もなく、重めの過去が次々明らかになってきます。ハルトくんの過去話は普通に重い。子どもの頃から人の心が見えて孤独な上、ご両親亡くなってるし、悪い人に利用されるし、記憶まで失ってるんですからね。不幸すぎるでしょ。
 
この章のハルトくんはなんだろうね、優しすぎてなんかもうお母さんみたいに見えました。いや、たぶん乙女的にはキュンキュンするポイントなんだと思うけど、私の感性がアレなんだきっと。
今までは野生動物の子どもみたいな感じで、なんとか人間界に馴染ませてあげなきゃ!みたいな感じだったのですが、この章からのハルトくんはむしろ精神的に主人公より大人と言うか、優しさで包み込んでくれると言いますか。ずーっと気遣って寄り添ってくれるんですよ。なんかもうグレートマザーって感じでした。生きとし生けるもの全ての母みたいな。キャラクターで言うとナウシカみたいな?あんな感じ。私の感性おかしいのかな?
 
ハルトくんがご両親のことを思い出すくだりは、このゲームで一番泣いたところです。記憶を思い出すことに前向きになるきっかけのひとつになった優しい両親の記憶。主人公もこの章までずっと、早く思い出せるといいねと励まし続けてきました。それが、実際に思い出してみれば、だいぶ前に事故で亡くなっていたという。辛い。記憶を思い出すことは良いことばかりじゃなくて、本当は思い出したくないような辛い記憶も受け止めなければいけないのですね。
その事実にショックを受ける主人公にハルトくんは言います。「まるで対岸の景色を眺めているようで不思議と悲しくない。君は自分の相談員だけど、こちらの過去にまで心を痛める必要はない」と。泣くでしょ、こんなこと言われたらさ。しかもガラス越しにデコピンして主人公を励まそうとまでしてくれます。いやいや、泣くでしょ。優しすぎるでしょ。どう考えても本人が一番辛いはずなのにさ、どうしてこんなに他人に優しくなれるのだろう。もし自分がハルトくんの立場だったら、正直相談員どころではないというか、むしろこっちを心配してくれよ、さぁさぁ。みたいなウザいセリフ連発しちゃうよ。なにこの精神の完成度。
 
両親の死を思い出したことで、その周辺の記憶も少しずつ思い出していくハルトくん。事故当時、様子のおかしかった人も周囲に結構いたようです。これは怪しいですね。いやしかし、そんなことより、面会に行く途中雨に濡れてしまった主人公に熱があるのではと心配したハルトくんが、ガラス越しにおでこで熱を計ってくれるイベントがあります。まず計れるわけがない!と即思ったことは置いておきましょう。ここでこのアクションに至った理由がさ、お母さんが昔よくこうしてくれたからって言うんですよ。もうこちらを泣かせにかかってるよね。涙が止まらないよ。ハルトくんの優しさはいちいち心に染みる。前も書きましたが、ハルトくんの優しさって、好きだからとか女の子だからとか、そういう理由じゃない感じなんですよ。人として優しいというか、たぶん子ども相手でも全く同じことしてあげるんだろうなぁという。ほらね、お母さんでしょ?まぁ少し照れて顔が赤くなったり、主人公を意識している感じもしてくるのですが。
 
そして章の後半では明らかに怪しいおじさんこと政木さん登場です。どう見ても怪しく、そして最後まで嫌な感じだった政木さん。ハルトくんのことを知っている風なことを主人公に言います。早速ハルトくんに確認する主人公ですが、彼はまだ思い出せない様子。
ところで、この面会で「私に会うのが待ち遠しくなかったの?」という超強気な選択肢を選ぶと、ハルトくんが「そりゃ待ち遠しかったよ。これでいい?」と照れながら返してくれます。ねぇこれで付き合ってない事ってあるんですか?ないでしょ?これはもうもう付き合ってるよ。告白とか無くてもさ。1周目は控えめな選択肢ばかり選んでいたので気付かなかったのですが、もうここら辺から全く気持ちを隠す気ないんですね、ハルトくんは。やっぱり彼は破壊力あるわ。
 
この章の最後の方で、ハルトくんが元シーハイブの研究員だったことが明かされます。自分がそんな大手製薬会社の会社員?と驚くハルトくん。うん、私も正直ちょっと驚いたぞ。サラリーマンとか絶対無理そうだと思ってたからさ。どうやってコミュニケーションとってたんだだろう。疑問だ。しかもこれは看守さん情報かな?アメリカのなんかすごい大学で研究してたという情報まで出てきます。え、ハルトくんが?あの自己主張の国アメリカで?研究を?意外すぎて言葉にならないよ!性格的な問題なんてどうにでもなるくらいの超天才学生だったのかな?うーんなんか設定が盛られすぎてよく分かんなくなってきたけど、とにかくスーパーハイスペックなんだねハルトくんは。
 
まぁそんな感じで、この章ではハルトくんがグレートマザーであり、かつスーパーハイスペックであることが分かりましたね。なんかもう凄すぎてよく分からなくなってきたけど、とにかく優しくて良い子であることは確かなので。そんなハルトくんをもう少し見守っていきましょう!

④パルマ/ハルト編 第三章「ハルトくんて本当に天然なんだよね?」

遂にこのパルマというゲーム自体のキーワードでもある「黄金の蜂」の情報が出てきました。
シーハイブ所有のこの孤島は、この「黄金の蜂」計画と繋がっているのですね。なのでハルトくん含め、ここに収容される人たちは皆この計画と何らかの関わりを持つことになります。
 
野生動物のようだったハルトくんですが、この章くらいから信じられないほど素直になります。二章くらいからだいぶガードが緩くなっていた感じですが、もう三章は別人かな?と思うくらい変わります。とは言ってもハルトくんの性格的に急に恋愛的に好かれるというよりは、人として好かれるというか、犬に猛烈に懐かれたというか、そんな感じなのですが。
ハルトくんは優しくて素直な人なので思ったことをストレートに言うのですが、これがなかなか破壊力あります。いかに普段我々が感情を言葉で表現していないか痛感させられます。思ったことをそのまま言うってこんなパワーがあるんだなぁと。正確に記憶している訳ではないのですがニュアンスを下記に記載します。
 
①そんなに怖がらなくても大丈夫だよ、と言う。
調査を進めるにつれ、危ない事実が色々明らかになってきて怯える主人公に、あの、めちゃくちゃ暗くて感じ悪かったハルトくんが、こう言って励ましてくれます!これは謎の感動というか達成感がありました。あのハルトくんが(涙)みたいな。不良が更生したみたいな。彼は優しい性格なので、これまでも人として最低限の心配はしてくれましたけど、この章くらいからはちゃんと個人的に心配したり励ましたりしてくれるようになるんです。これは嬉しいです。
 
②君の存在が自分の心の奥にあった氷を溶かしてくれた、と言う。
これ考えようによってはもう告白じゃないですか。というかプロポーズでも良いくらいのセリフじゃないですか?このレベルのセリフは以後、息を吐くような頻度で言ってきますから。これが天然だと言うのだから怖い、、天然だよね?まさかね?
人の心が見えることを自覚して、5,6歳頃から心を閉ざすようになったハルトくん。ですが過去に唯一心を許して遊ぶことができた女の子と主人公が似ていると言い出します。それで、信じてみても良いと思ったとのこと。理系なわりに相当ふわっとした理由で人を判断している気がしますが、まぁ本人が良いなら良いです。
 
③君が自分を信じてくれたから、自分はひとりではないと思えるようになった、と言う。
これももう告白で良い気がします。というか、これ言われて嫌な気分になる人いないよね。恋人に言われても、友人に言われても、仕事相手に言われてもみんな嬉しいよね。
記憶を取り戻すことに消極的だったハルトくんですが、側で励ましてくれる主人公や、まだ思い出せないけれど愛されていた実感のある両親のことを思い、施設から出ることに前向きになります。自分から逃げずに記憶と向き合いたいと。そのきっかけになったのが主人公だと言うわけです。ああ良い話。一周目で諸々状況知ってるこちらとしては、君は悪くない!悪いのは周りの大人だよ!とすぐにでもネタバレしてあげたくなる展開。
ハルトくんは自分は弱い、逃げてばかり、という発言をすごくするんですが、全然そんなこと無いんですよ実際のところ。というか自覚があるぶん、現実逃避せずに周りを見ているという訳で、芯は強い人です。アオイくんやチアキさんより全然強い人だと私は思います。
 
こんな感じで、一体どうしちゃったんだい!?というくらい素直になったハルトくん。
なんて言うのかな、この段階だと甘いけど恋愛って感じではまだ無いんですね。情愛って感じが個人的にはしていて。ハルトくんの言葉や優しさのベクトルは、全方位的なんです。落ち込んだ親友や子どもにかけても良い言葉というか。後半になると恋愛感情になるので、嫉妬とか独占欲とかも出てきます。それは決して悪いことではないし、それを嬉しく感じることも否定できないけど、私はこのくらいの段階のハルトくんがすごく好きでした。とにかく癒される。
 
甘いセリフとは一切関係ないのですが、私が本作で一番好きなハルトくんのセリフを下記に記載させて下さい。
「あのシミ動いてる、、、クモだ」
です。結構頻繁に言ってます。これ聞いたときすごい思ったよね、この子早く何とかしてあげないとヤバイ!と。

③パルマ/ハルト編 第二章「ハルトくんとまぁまぁ良いコンビになる」

第二章では見るからに怪しい記者が登場。案の定ハルトくんに関係のある過去の事件を探っていました。
主人公とハルトくんは話し合って記者と接触を図ることに。ああ、良い展開だよね。二人とも大人なんだけど、どことなくジュブナイル的なワクワク感がある気がする。主人公は外を歩いてガンガン調査するし、ハルトくんは外に出られないけど、記憶を探ってみたり、頭が良いから的確な考察をするんだよね。この協力してる感がいいよね。これ普通に同性同士でも仲良くなると思うもん。シャーロック的なバディ感とでも言いますか。
 
ただハルトくんは繊細かつネガティブですから。そう簡単に俺たち良いコンビじゃんとか絶対言いません。そういう意味では君はシャーロックに似ているよ。なんだか自分がワトスン君に思えてきたよ。ではハルトくんのネガティブ発言をまとめてみましょう。
 
①自分には何の記憶も無いから、何のために記憶を取り戻したいのか分からないと言う。切なすぎる。
②主人公のことをこれ以上巻き込めないから、担当を外れてもらった方がいいと言う。
 割ともう結構主人公のこと好きなのにこの発言ですよ。
③行動的で自分に無いものを持っている主人公に惹かれているハルトくん。
 それなのに、仲良くなったり、特別になったりすると別れが辛くなるから嫌だと言う。
 君の思考は別れる前提なのか。
④記憶を取り戻したら、自分が自分で無くなるのではないかと恐れるハルトくん。
 みんなが必要としているのは過去の自分で、今の自分は不要なのではと悩むハルトくん。
 これは正論なので普通に辛いですね。チアキさんもそれで実際大変なことになったし。
 
うーん何というか、ハルトくんはきっと思考能力が高い人なのですね。色々なことを先回りして考えてしまう。だから厳密にはネガティブというか、頭が良すぎて気苦労を背負い込んでいる人なのかも知れないですね。実際ラインとか、部屋での様子を見る限り、割と無邪気な人っぽいですから。
まぁとにかく、ネガティブ発言の連続にはちょっとおいおいと思いますが、本人は真面目で一生懸命だし、この章くらいから主人公のこともいちいち心配したりしてくれるようになるので、もうハルトくんを助けてあげる以外の選択肢は頭から無くなりますよね。ハルトくんが主人公のこと好きになるのも当然だろうなと思うし、主人公がハルトくんを好きになるのも当然だなと自然に思えます。なんて良いシナリオなんだ!
 
ストーリー的には記者さんは本土へ強制送還されてしまい、謎の解明はまた記憶頼みになってしまいます。ここもさ、記者さんがベラベラ真相を話さないところが良いんだよね。あくまでハルトくんと主人公主体で解いていく。これが大事だと思います。
 
こんな感じで第二章は終了です。この辺りの恋愛少し手前のコンビみたいな感じは可愛くて良いですよね。私としてはハルトくんシャーロック説ももう少し検証してみたいところです。

②パルマ/ハルト編 第一章「ハルトくんのことは野生動物だと思おう」

さてここから第一章スタートです。

フード問題ですが、早々にとってくれました。やっぱあれそんなに意味なかったよね?多少仲良くなれたようで嬉しくなりますが、ハルトくんははやりそんな簡単に心を開いてはくれません。面会室に入るとほぼ俯いてお出迎えです。私も人のこと言えませんが、さすがに暗いなぁと先行きが不安になります。

ハルトくんは主人公を信じたいけど信じきれないといった感じの発言を繰り返します。まぁそりゃそうだよね。初対面の女子が突然めちゃくちゃ馴れ馴れしく絡んできたら気味悪いよね。こっちはこっちで本土に帰りたいという切実な事情がある訳ですが。。
ハルトくんの良い所はそれを変に誤魔化さないで、めちゃくちゃ態度に出してくるところ。ああ、疑われてる!ってすぐ分かります。でもなんかそのほうが対応が楽というか、自然とこっちも素直に対応するしか無いなという気になります。
 
面会の回数を重ねていくと、どうでもいいライン会話のおかげか、少しずつハルトくんが気を許してくれるようになります。面会中に寝たりね。うん。。えっとさ、急に気許し過ぎじゃないかな?なんであんなに警戒してたのに、突然そこまでガードがゆるゆるになるんだハルトくん。いいけどさ、、この人すごいマイペースなんだろうなと思います。
あとはフードをとったことで過剰に寝ぐせを気にしだしたりね。初回プレイ時に思ったよね、世の女子は君ほどのイケメンを前にしたら、寝ぐせがあるかどうかなんて絶対気にしないよって。寝ぐせがあるからないわー、とか絶対思わないよって。まぁハルトくんの場合女子がどうこうという次元に生きていそうもないので、純粋に自分が気になることには神経質な人なのかなと思いました。全体的に理系の研究者って感じの性格ですよね。自分が興味あること以外は無関心だけど、好きなことにはすごいのめり込む人って感じ。
 
面会後半では割とパーソナルなことも話してくれるようになります。
人の心が見えることや、主人公だけはなぜかそれが見えないということ。これよく考えたらめちゃくちゃ突飛な設定だけど、それをすんなり信じる主人公もまた純粋ですよね。お似合いだよ。そして君のことを考える時間がすごく増えたとか言うんですよ普通に。なにこれ天然なの?天然だとしたらすごくない?まぁ今まで何も考えてなかったところに、グイグイくる主人公が来たらそうなるだろうけど。だとしてもですよ。
そして主人公が頑張ってくれているのに、自分は何も返せなくて辛いとか言い出すんですよ。な、なんて良い子。。チアキさんに見せたいわ、この素直さ。ほんとチアキさんはハルト編を5周くらいすべき。
 
2周目やってみて、やはりハルト編ていいなと思いました。癒される。ハルトくんが良い子というのもあるのですが、彼はほとんど記憶を無くしてしまっているので、主人公との立ち位置がすごく近いのですね。持ってる情報量も本当に同じくらいで。なので二人で協力して謎を解いていくという実感がすごくあるんです。
アオイくんはそもそも1日分くらいしか記憶を失ってないし、チアキさんは外野が重要なことバラしちゃうし、チアキさんも早めに記憶が戻って後は彼が話すの待ちみたいな感じだったので。なんかこう、部外者感が強かったんですよ。部外者だけど愛の力でガンガン行く、みたいな。でもハルト編は二人がずっと寄り添ってる感じでね。それがとても素敵だと思いました。
 
あとはこの章で呼び方を変えられます。私はとりあえずハルトくんで。ハルトくん側も一応こちらを苗字では呼んでくれるようになりました。一応これで相談員というより個人で見てくれるようになったという感じなのかな?
しかしあれですね。ハルト編は私自身がハルトくん好きなのもあるし、言動が割とまともな人なので、チアキ編のようなおかしなテンションにはならないかもしれない。チアキさんみたいな飛ばした言動あんまりしてくれないからさ。そういう意味でチアキさんてやっぱり面白い人だったよなとしみじみ思います。

①パルマ/ハルト編プロローグ「フードを過信しすぎるハルトくん」

ハルト編の2週目の記録になります。

1週目は少し前にやったのと、恋愛シュミレーションゲームというもの自体が初めてでしたので、パーソナルなものになりすぎてとても感想どころではなく。改めて2周目をやってみることにしました。私自身はパルマでは完全にハルト派です。というかハルトくんはかなり特別扱いです。一応その前提で。

 

ほぼ誘拐のような形でシーハイブ社所有の孤島にやってきた主人公。そこである収容者の相談員(カウンセラーみたいなもの?)になるように言われます。主人公が社会人だったら仕事どうするんだと思いますが、そこら辺の話はついてると言われます。まぁゲームの都合なのでそこら辺はすんなり飲みましょう。そして面会を通してハルトくんと交流していくことになります。

 

いきなり初回の面会がスタートします。相手は絵とかじゃなく本当に動くし、こちらを探るような動きをするので、慣れてないと本当にちょっと緊張感があります。パルマではもうおなじみではありますが、最初はめちゃくちゃ警戒されている上冷たい反応をされます。なんとなくハルトくんは初回から割と優しかったイメージがあったのですが、全然そんなことなかった。初回はフードをかぶってる上、ほぼ目も合わせてくれず、会話は「うるさい」しか言われませんでした。わーさすが初代。飛ばしてますね!

結局プロローグ段階でハルトくんはフードをとってくれませんでした。これは彼に人の心が見えてしまうという特殊能力があり、物理的に距離をとっているということが後々分かるのですが、フード程度で防げてる?というのは正直気になるところです。社会人時代はどうしていたのだろう?とか。サングラスとかかけたほうが良くない?とかね。というか跡部様なんて常に他人の心も体もスケスケな状態で生きてた訳ですから、跡部様の精神力ってやっぱ半端なかったんだな!と改めて思いましたね。(突然のテニスネタ失礼致しました)

 

まぁ色々思う所はありますが、割と脳天気なラインとか送り続けている主人公に興味を持ち、記憶を思い出すことに協力してくれることになりました。そう、ラインがね、ハルトくんは本当に一言返事なんですよ。しかもマジレス。「今日の調子はどう?→ふつう」みたいな。「花も喜んでるよ→花に感情はないよ」みたいな。これさ、私はさっぱりしてて結構好きなんですがみなさんどうなんでしょうか。アオイくんは結構自分の気持ちとか書いてくれてちょっと面倒だなと思ったり、チアキさんは割と律儀に返信くれてそれはそれで面倒だなと思ったり。ハルトくんのこのぶっきらぼうな感じが私は心地よかったです。少し踏み込んだ発言をすると、すぐ「あ、それ違うんで」みたいな返しをしてくるんですけどね。それも逆にいいよね。野生動物と交流しているみたいでさ。終盤ではもっと色々書いたりしてくれるんですが、ハルトくんは基本的に優しいし素直だし、理系だからか一貫して冷静で、とてもやりとりしやすかった印象です。心地よい感じ。

 

島民のみなさんについては初回時とにかくシンディーに衝撃を受けた記憶があります。おおぅ、みたいな。あとは世界観がゴリゴリの日本の漁村みたいな感じじゃなくて、外国という程でもないけど微妙に別世界感があっていいなと思いました。少しだけクラシカルで、少しだけファンタジーみたいな。この世界観の作りこみが上手いなぁと思って感動したのを覚えています。現実の私は社畜だけど、ここでは違うんだってすごく思えましたから。うん。大事ですよねそういうとこ。

 

さて、そんなこんなで相談員生活がスタートした主人公。一応協力すると言ってくれましたが、まだ全然心を開いてくれそうもないハルトくん。果たして心を開いてくれるのか、そしてフードをとってくれるのか注目していきましょう。

パルマと龍が如く

恋愛ゲームって作業ゲームな面がすごくあって、めちゃくちゃ面倒じゃないですか。仕事でもさんざん気を使って疲れてるのに、なんで架空のキャラにまで気を回さないといけないんだと。むしろ気を使われたいくらいだと。それならいっそバンバン敵を倒して発散したほうが良いじゃんと。そんな風に思っている時期が私にもありました。

パルマはそこら辺が全然違って、むしろ気を使ってくれるんですよね、キャラクターの方が。こちらに合わせてくれる。人には言えないけど本当は自分のここを分かってほしいんだよね〜みたいなところを見つけて褒めてくれたりする。すごい。こんなことされたらそりゃはまりますよ。恋愛感情かどうか分からないけど、好意は持つよ絶対。そしてなんか癒やされるんです。ああ自分はこれを求めていたんだなーと。

 

さてそんな私ですが、これまでゲームと言えば龍が如くでした。龍が如くが大好きで、好きな男性キャラといえば真島の兄さん一択みたいな。そんな私が上記のような理由でパルマにはまってしまったわけですが、龍が如く愛が無くなったわけではありません。むしろパルマ龍が如くを無理にでも何らかの方法で結び付けられないものかと、死ぬほどどうでもいいことを考えるに至りました。ということなので、パルマのキャラクターは龍が如くで言うと誰に当たるのかを勝手に書いていきたいと思います。龍が如くパルマも好きという特殊な方にしか需要が無いと思いますが、何らかの架け橋になれば良いなと思います。

 

①ハルトくん

ハルトくんの対応キャラで真っ先に思い浮かぶのはやっぱり遥ですよね〜女子だけど。まずやっぱりあの純粋さですよね。世界をまっすぐに見ているあの感じ。そして両親を亡くしているという境遇の近さ。だからこそ物理的な部分ではない精神的な強さというんですかね、孤独を知っているからこその芯の強さというものがあると思うんですよね。実際に遥は桐生さんの精神的な支えみたいになってましたしね。そして何よりも遥の子どもの名前がまさかのハルト。パルマのハルトくんとは無関係だけど、何かこう因果を感じますよね。

もう一人挙げるとするとマキムラマコトですかね〜女子だけど。彼女もやっぱり、目が見えなかったりと色々なハンデがあるけど精神的に強いんですよね。人を見た目とか表面的な部分で判断しないし。人の心が見えてしまうハルトくんともどことなく似通っていると思いませんか?あの凛とした佇まいが似てますよね。あと美形ってところも。

こう考えるとハルトくんてやっぱりヒロイン属性ですよね。精神的に強い子ではあるけど、だからこそこちらが守ってあげたくなるというか。しいて男性キャラで挙げるならやっぱ桐生さんですかね〜。桐生さんはもはや人外レベルで強いんですけど、ある意味純粋というか天然なところがある人なので、そこらへんが割と似ていますよね。一度決めたことは曲げないあたりの強さもハルトくんと似ているような。あれ、結構桐生さんとハルトくん似ているのかも。

②アオイくん

アオイくんはもう最初から決めてました。錦です。もう錦以外の何者でもないです。あまりにも錦に見えてきて最後の方顔もそっくりじゃん!と思って改めて確認したら全然違ったよね。でも少なくとも髪の長さだけは近いし、何より女性に甘えがちなところが似てるというか同じだよね。錦は麗奈ママに甘えっぱなしというか、世話になりすぎって感じだったもんね。でも思うんだ、1の錦はアレだけど0の錦はすごい良い奴でさ。繊細な所はあるけど、本質的にはすごくまっすぐな子なんですよ。彼は生きる環境で全然変わるんです。だからアオイくんもすごい面倒くさいけど、きっと良い環境に行けばすごい良い子になるんだろうなって。あと付き合うなら絶対年上にした方がいいよ、麗奈ママみたいな、って思いました。

こう思うと無印パルマって桐生さんと錦の物語だったんだなーって思いますよね!

チアキさん

チアキさんは複雑な人なので、私の中でどういう人ってまだはっきりと決めかねているのですが。まぁしいて言うなら3のラスボスの峯さんですかね。知的でスマートなんだけど、心の中には熱いものと純粋さをしっかり持っている感じ。それをギリギリまで出さない感じ。峯さんもやっぱり親を亡くして養子になっているしね。境遇も似てるよね。チアキさんのあの不安定な感じあるじゃないですか。本当は人を信じることを渇望しているのに、そこに踏み出せない、心にブレーキがかかってしまう感じ。あれが峯さんが大吾さんに感じている思いと近いんじゃないかなって。人をうまく使うところとかも似てるし。あれ、もしかしてこの二人は兄弟なのかな?

④門司くん

分かってます。門司くんは攻略キャラじゃないって。でも私の中では攻略キャラ同然なんです。ただ龍が如くでこんな特殊なキャラはいなくて。どうしたものかと思っていたんです。でも見つけました。ジャッジアイズにいたんです。そう九十九さんです!九十九さんはもはや似てるとかいうレベルではなく、本人?と疑うシンクロ率ですよね。初期の門司くんとは外見までほぼ完全に一致!喋り方まで似てるし、もう他人とは思えない。しかも九十九さんは意外とマメで女性にモテる、、門司くんもこのラインを目指せるのでは!?というかもはや門司くんにはキムタクみたいな友だちがいるとしか思えません。だめだあまりに似すぎて世界観が混ざり合ってきてしまった。しかしそれくらい近いものがあった。。

 

ここまで考えてきて、龍が如く好きな人は思いませんか?あれ、一番の人気キャラが出てないぞって。私たちの真島の兄さんが出てないぞって。そうなんです!パルマにはまだ真島さんみたいなキャラが出ていないんです!これは出すべきなのでは?カプコンさん。絶対人気出ますって。どこでも真島タイプの兄さんはそれはそれでキュートだけど、乙女の皆さんが引いちゃう可能性があるので、ここは0の真面目な真島さんでどうでしょうか。ふつうに格好良いし、攻略キャラが眼帯つけてるっているのも逆に新鮮じゃないですか?ぜひともお願いしたいところです。

そして真島さんがどうしても無理なら、秋山さんがまだ残ってます。秋山さんなんてもうそのまま出演できるクオリティです。なによりもまず堅気ですから。桐生さんや真島さんとはベースが違います。普通に就職ができるんですよ?ハイスペックですよね?しかもめちゃくちゃエリートですし、現在社長ですし、戦っても強いですし。そして龍が如く世界においては比較的マイルドなイケメンですし。文句のつけようがないですよね。秋山さんがガラスの向こうにいる姿がもうばっちり想像できますもん。というかリアルなお務めかなって思いますもん。確かに若い女性にはちょっとワイルドかも知れない。でも30代以上の女性の心は確実に掴めますって。しかも、秋山さんは気が強い女性への耐性も強いです。秘書の花ちゃんなんてめちゃくちゃ気強いですけど、良いコンビですから。しかもほぼ初対面の女性に勝手にキスをして怒られないという、押しの強さと謎の許され力を持っているんですよ?完璧じゃないですか?パルマの男性陣は皆さん心優しいですが、ちょっと繊細じゃないですか。そこにこの秋山さんの大人の包容力、どうでしょうか。ぜひお願いしたいです。

本当は他にも一押しのキャラクターはいるんです。郷田さんとかね。郷田さんなんてすごい新鮮なはずです。私はチアキさんのことジャイアンだと思ってますけど、郷田さんは見た目も含めてジャイアンですから。新しい扉を開けそうですよね。あと大吾さんとか冴島さんは普通に格好良いし。ただね、みんな堅気じゃないからね。そこだけがちょっとね、リアルに刑務所行ってる人たちだからさ。ストーリーどうするんだろうっていうのがありますよね。でも実際優しいと思うんですよ。彼らはイケメンとしての人生歩んでませんから、女性関係絶対苦労してますから。(すみません大吾さんはイケメンでした。でも女性関係はやらかしてると思います。本編を見る限り。お母さんもアレだし)なので女性の扱いは丁寧だと思います。さぁ、どうでしょうか。

 

はい、というわけで無理やりパルマ龍が如くを関連付けてみました。セガカプコンだし、もはや絶対交わることのないシリーズだと思いますが、妄想するのは自由ですから。それにしても次の冬に対応したキャラクターが楽しみですね!

囚われのパルマRefrain「総括」

全体の印象としてはちょっと長かったかなーと思いました。無印の時みたいに、二人が仲良くなって終わりでなく、その後気持ちが離れて再び距離が近づくという展開でした。韓国ドラマってだいたいこんな感じだよね!ドラマチックではあるのですが、途中から過剰に謎めいてきたり、チアキさんも好きだと言ったり離れろと言ったり対応がブレブレで、ハラハラするというより、一歩引いて冷めちゃうところがありました。難しいものですね。
 
今回はシナリオライターが別の方なのかなと思ったのですが、どうなんでしょうか。なんかちょっと無印と雰囲気違いませんでした?なんとなく、主人公の性格やストーリー展開が無印時代より型にはめられている印象を持ちました。完成されすぎてるって言うのかな。これは私の性格の問題かも知れないのですが、主人公の選択肢に共感できるものが少なく、ストーリーありきの発言が多い印象を持ちました。ハルト編の頃はもう少し主人公の気持ちに幅があった気がします。ストーリーもハルト編では彼と一緒に進めていく印象があったのですが、今回は外野が多いしチアキさんも暴走しがちだったので、完全に部外者という感覚があり、勝手に進むストーリーに振り回されるみたいな印象でした。やはりストーリーを練ったぶん他のことが犠牲になったのかなという感じです。
 
チアキ・カシマは唯一の攻略キャラということもあり、すごく力を入れて作られた印象です。キャラクターというのはだいたい誇張されているので、一言で説明できるぐらい単純になることが多いですが、チアキさんは非常に複雑な内面を持っていて、本当に一人の人間のようなリアリティがあるなと思いました。そのせいかこちらも、ただカッコイイから好きとか、男らしいから好きとか単純に言えない、何かもっと複雑な感情を持った気がします。だからルート3になっちゃったんだけどさ。チアキさんは好きより愛してるという言葉をよく使っていましたが、それがすごくしっくりきました。愛って好きよりもっと複雑な感情だと思うので、チアキさんの気持ちは愛としか言いようがないものだったんだろうなと。そういう意味では無印より深い所へ行ったのかも知れません。
 
サブキャラたちは、元から完成度が高かったので、何も文句はないし、門司くんに関してはもうありがとうございますとしか言いようがないのですが、流石に3作目だとちょっとマンネリ感はありました。次回作ではサブキャラは一新しても良いような気が個人的にはしました。あと料理はちょっとめんどくさかったかな。
 
個人的な好みとして、ハルトくんはやはりどうしても別格で、彼を超えることは難しいのですが、アオイくんのようなとんでもない大惨事にはならず、チアキさんは手堅いところに落ち着いた印象です。主人公の方が恋愛面で積極的というのが個人的にどうも合わないのかも知れません。書いてる本人引きこもりだからね。もし冬編が出るなら、ハルトくんラインだと良いなぁと勝手に思っています。
 
しかし製作者の方々がものすごくリサーチされ、労力をかけ、前作を超えるものを作ろう!という並々ならぬ意気込みで作られたことをすごく感じる作品でした。すごく良いゲームだと思います。なによりこのゲームをしなければ、こんなに他者の気持ちや自分の心のことを考えることも、こんなに文字を書くことも私自身なかったでしょう。そういう意味で人の心を揺さぶる素晴らしい作品でした。既に大人気だと思いますが、より多くの方にやって貰いたいです。本当にありがとうございました!